新しく歳月を経るごとに、あらゆるものは成長・進化を遂げ「おとな」に近づいて
行きます。人間しかり、文明しかり、社会モラルしかり、精神医療・福祉制度し
かり、遅々として進まないものも中にはあったりしますが、それでは「おとなで
ある」とは、いったいどのような意味であるのか、ある時気になってきたので
自分なりに考えてみました。子供であっても大人っぽい、と言われたり、大人で
あっても子供じみた、などと表現される場合があります。 大ざっぱに言えば、
自分のエゴに負けて判断を誤ったり、感情に流されるままに動いたり、周囲に
関係無く我がままを言ったりすると、子供のように見られたりするようです。
私が思うに、「おとな」というのは、「真に善悪の判断がつく者」、もちろん行動
もそれに伴うわけですが、人が見ていようと見てなかろうと自分で「悪いこと」
と判断したならば、いかなる理由・言い訳が立とうと、絶対にそれを行動に移
したりしないということ。
よく、幼い頃に、悪い事をしたら神様が罰を下す、バチが当たる、などと言って
諭されたりした経験が、誰しもあると思います。 神の怒りに触れて「たたり」
がある、などという言伝えが残っていたりしますね。 これは単にもののたとえ
話や方便にとどまらず、ある種、実際に真実の的を得た「世の定理」そのもの
であるように、私には思えてならないのです。 例えば、悪事を働き大金を得
て幸せを得るような事があっても、周りまわって、悪事のツケが必ず自分に帰
って来て不幸に見舞われる、とか・・・。
この世に人として生まれて、自分の意志で「悪」をこの世に放出すれば、いずれ
同じだけの量の「悪」が、世の中から何らかのカタチとなって返って来る、という
のは、なんとなく頷けるところがあるのではないでしょうか。 それが時間的には
すぐあるとは限らずだいぶ日にちが経ってから起こったり、その因果関係も
よくは判らなかったりして気付かないだけで、ありとあらゆる、この世の罪と罰
は、それこそ数学的な正確さでもって、因果の法則として関係し合い関連づい
ているものであると、私には思えてならないのです。(N)
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三田市精神障害者支援センター ℡ 079-556-5075 FAX 079-556-5275